日本経済新聞社 ハノイ支局長のセミナー

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日系企業向けに短時間ですが、現在のベトナムの状況に関するセミナーが開かれましたので、要点のみお伝えします。

・平均年齢日本48歳、ベトナムは31歳でとても若い。

・現在7%成長を続けている。日本の高度成長期は5%程度。

・米国から見た貿易黒字国は3位、中国、メキシコ、ベトナム。日本をはるかにしのいでいる。

・GDPは東南アジアではインドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの順。

・政権の安定、地理などいろいろな要素を考えると脱中国はベトナム一択になってしまう。

・ベトナムは親日ではあるが、ロシア、中国をはじめ、全方位の友好関係を築いている。

・親日・嫌韓ではあったが、在留韓国人は在留日本人の10倍いて、嫌韓は減りつつある。

・日本の決断が遅いため、日本はベトナムから選ばれなくなる。

とても参考になるセミナーでした。

そのうえで、感じたことがあります。

ベトナムはすごい勢いで成長を続けています。

・円安のため、数年で対ベトナム通貨ドンに対しても約30%価値が下がっています。日本に働きに来て20万円が14万円の価値しかなくなったという事です。

 ベトナムのオフショア企業はまだ値上げの話はされていませんが、時間の問題です。逆に30%の値上げを受ける企業がどれだけあるかが心配です。

ベトナム人の立場から見ると日本で働くことのメリットが少なくなり、日本離れが進んでしまうのではないでしょうか?

・20年ほど前から仕事で10年間ほど中国をよく訪れていました。当時は中国が世界の工場と呼ばれ始めていた頃でした。中国で感じた事、いずれ中国は世界の工場ではなく、大きな消費国になるだろうなという頃でした。今はアメリカに並ぶ超大国になっています。ベトナムもいずれ日本をしのぐ経済大国になるのだろうなという事です。

これからもベトナムの発展を見守っていきたいと思います。

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