ベトナムの歴史(2/2)

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 1930年民族運動が高まる中で、ホーチミン氏を中心にインドシナ共産党が結成されます。第二次世界大戦でフランスが降伏すると日本がインドシナに進駐します。終戦後、直ちにホーチミン氏を中心に政府を樹立し独立を宣言しますが、連合国側は英中が進駐し、続いてフランスが進駐し傀儡政権を樹立します。このため、第一次インドシナ戦争が起こります。ベトナム政府軍は最後にディエンビエンフーの戦いに勝利し、1954年ジュネーブ協定に調印しました。

 しかし、ベトナムの共産党化を懸念したアメリカが南部で傀儡政権維持を図り、完全に南北に分断されます。1965年アメリカの北爆によりベトナム戦争が始まりました。10年にわたる戦争は1975年サイゴンが陥落し、ベトナム戦争が終結します。

 1976年ベトナム社会主義共和国が成立し、統一ベトナムが実現しました。同時にホーチミン氏の偉業をたたえ、サイゴンはホーチミンに都市名を変えました。

 社会主義で国の発展が妨げられているとして、1986年にベトナム共産党大会でドイモイ政策と呼ばれる刷新政策が打ち出され、1990年代に入り急速な成長につながっています。 中国やフランス及び日本の侵略、第二次大戦後も30年に渡る戦争に耐え抜き、漸く今日の発展を迎えたベトナムですが、勤勉で誠実な性格は今でも多くのベトナム人の性格に引き継がれていると思います。

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